社会と次世代を担う若者を支援します。

研究費助成公募

*目的・趣旨:
自然環境は一度失われてしまうと取り戻す事が難しく、保全における喫緊の課題については行政を主体に多くの既存事業により解決が試みられています。一方、50年後、100年後の将来、自然環境保全について何が課題となっており、これを解決するためにどのような基礎研究が必要となるか、現時点では予測が容易ではありません。長きに渡り豊かな自然環境を保つためには、将来の自然環境保全にとって支えとなり得る基礎研究の芽を広く守り育てることが重要と考えます。これに資するため、自然環境保全を担う生物学領域の中心的分野について、研究に必要な競争的資金を十分得ることができず、継続が困難な研究課題を対象に、研究費助成公募を実施します。なお、本公募は、日本学術振興会で実施される科学研究費助成事業(科研費)のうち若手研究者を対象とする「研究活動スタート支援」「若手研究」「基盤研究C」を補完するものと位置づけます。

*対象分野:
自然環境保全を担う生物学領域の中心的分野である生態学、分類学、及びこれらを支える基礎生物学。

*2022年度公募期間:
2022年4月11日(月曜日)〜6月12日(日曜日)

*募集件数:
100万円x8件
50万円x4件
(採択件数の割当は、申請数と採択率を考慮し変更することがあります。)

*助成期間:
2022年度末まで。
ただし、2023年3月1日までに「延長願い」を提出し承認を得た場合、2023年度末まで繰越可能です。
詳しくは「2022年度 研究費助成公募要項」をご参照ください。

*申請資格:
次の条件を全て満たす事を申請資格とします。
1) 日本の大学もしくは研究機関に在職し、e-Rad番号を有し研究活動に従事する研究者のうち、研究代表者として外部競争的資金を受給(内定を含む)していない者。
**外部資金とは科研費等の競争的資金、民間グラントを指します。学内グラントは外部資金とみなしませんが、申請書に必ず明記してください。
**諸事情によりe-Radへの登録がない場合、e-Rad番号が停止中の場合で本公募に応募を希望する際は、事前にメールにてお問い合わせください。当該事由を総合的に考慮して申請資格有りと認める場合もあります。
2) 申請時点で受給中もしくは受給が決定している当該年度研究費(学内グラントや科研費等の研究分担者等)の総額が150万円以上ある場合は応募できません。
3) 科研費を含む競争的資金で、不正使用や不正受給等の不正行為によって「交付対象外」となっていない事。
4) 科研費被雇用者など特定の競争的資金等による雇用で、雇用元の研究費の業務について専従契約を結んでいる研究者の場合、雇用元の業務時間外に自ら主体的に研究を行う事が認められている事、及び雇用元の業務時間外に自ら主体的に行う研究に充てる時間が十分確保できる事。
5) 申請者の国籍は問いませんが、日本で研究している事が必要です。
6) 年齢、職位による制限はありませんが、評価が同等の場合は若手を優先します。
7) 過去に本研究費助成の交付対象者となった者は応募できません。
8) 当財団の理事、監事、評議員及び選考委員の者並びにその三親等内の親族である者は応募できません。

*応募方法:
当ページより「研究計画書1」「研究計画書2」をダウンロードし作成してください。
作成した「研究計画書1+2」のPDFをメールにてご提出ください。
提出先メールアドレス:research-grant@nakatsuji-ff.org
詳細は「2022年度 研究費助成公募要項」をご参照ください。

*審査方法:
研究奨励選考委員会において採点の上、合議制の選考会にて決定します。

*採択通知:
2022年7月末日までに採択の可否によらず、すべての申請者へ審査結果をメールにて通知します。
希望者へ採否によらず審査結果のフィードバックを行っています。

*応募に際しての注意点:
1) 応募可能な課題は研究者1人につき1課題までです。
2) 研究代表者の中途変更は認めません。また研究分担者は設けません。
3) 間接経費について、事前に所属機関の外部資金受け入れ担当部署にご確認ください。
4) 特定研究員など職務上の身分が、所属機関において研究者指定の助成金・寄付金の受け入れ対象外の場合、その研究者が所属する研究室主催者を指定して助成金を送金します。
該当する場合は、研究室主催者の了承を得た上でご応募ください。
5) 雇用元の研究費について専従契約がある研究者の場合、業務時間外に自ら主体的に行う研究が認められている事を確認の上、ご応募ください。
6) 「研究費事務処理要項」の「1. 申請前に確認が必要な事項」もご参照ください。

*採択後の流れ、助成金の使用に関する注意点:
「2022年度 研究費助成公募要項」及び「研究費事務処理要項」を熟読の上、ご対応ください。

*新型コロナウイルス影響への対応について:
研究計画の変更、助成期間への配慮など個別に相談に応じますので、担当者までご連絡ください。

*研究費助成公募に関するお問い合わせ、各種書類の提出先:
research-grant@nakatsuji-ff.org
までお願いいたします。

*各種様式:
2022年度 研究費助成公募要項:2022年度 研究費助成公募要項
研究計画書1:研究計画書1
研究計画書2:研究計画書2
研究計画書1+2(完成イメージ):研究計画書1+2(完成イメージ)
研究費助成事務処理要項:研究費助成事務処理要項
延長願い:延長願い
異動届け:異動届け
助成金使用内訳変更届:助成金使用内訳変更届
研究報告書:研究報告書
業績報告書:業績報告書

*各種様式を取得できない場合、research-grant@nakatsuji-ff.org までご連絡ください。

*2022年度採択課題:
<100万円助成>
原壮太朗(京都大学、研究員)
「サンショウウオ科有尾類の分類形質の再定義」
髙橋純一(京都産業大学、准教授)
「九州本土に侵入したツマアカスズメバチの根絶に向けた保全生態学的研究」
樋口亜紀(国立科学博物館、短時間非常勤研究員)
「大都市隔離樹林地群における生態系ピラミッド構造の解明」
蓑田歩(筑波大学、助教)
「極限環境生態系を支える光合成微生物の金属耐性機構の研究」
石澤秀紘(兵庫県立大学、助教)
「人工生態系で解き明かす植物共生微生物の資源獲得戦略」
堤崚太郎(和歌山県立医科大学、助教)
「ゲノム編集による重金属ストレス抵抗性植物の開発を目指した、重金属ストレス耐性化におけるkey遺伝子の探索」
宇都宮聡(九州大学、准教授)
「ウラン鉱山汚染環境に棲息するMn酸化菌の生態とそのMn酸化機構の解明」
榮雄大(東京大学、特任研究員)
「オオヒメグモの性的二型形質発現メカニズムの解明」
鈴木はるか(東北大学、助教)
「遺伝的コネクティビティ解析による藻場保全適地の検出」
川口茜(国立遺伝学研究所、助教)
「軟骨魚類における遺伝子導入・ゲノム編集技術の確立」
大森紹仁(新潟大学、助教)
「祖先型棘皮動物ウミシダにおける間充織細胞の発生と分化」
<50万円助成>
河上康子(大阪市立自然史博物館、外来研究員)
「斑紋型に色彩多型をもつダンダラテントウの分子系統解析 -黒色型は赤色型から派生したのか-」
栗田和紀(千葉県立保健医療大学、講師)
「琉球列島産トカゲ属を例にした仮説検証型効率的種分類法の確立」

*2021年度採択課題:
<100万円助成>
宮本 圭(一般財団法人 沖縄美ら島財団総合研究センター、研究員)
「中深層性魚類における生物蛍光の役割を探る」
山梨 裕美(京都市動物園 生き物・学び・研究センター、研究員)
「絶滅危惧種の心身の健康を評価するための行動モニタリング手法の開発」
藤本 真悟(琉球大学、研究員)
「メダカ野生集団における生活史の適応進化に関する候補遺伝子の探索」
田中 愛子(名古屋大学、研究員)
「サツマイモ栽培種の進化におけるT-DNA領域の意義」
“Production of Agrocinopine A by Ipomoea batatas Agrocinopine Synthase in Transgenic Tobacco and Its Effect on the Rhizosphere Microbial Community” Mol Plant Microbe Interact. 2022 Jan;35(1):73-84.
山口 忠則(九州大学、※大学院生)
「平衡石の微量元素と海洋数値モデルを用いたスルメイカ移動生態の解明」
(※Ph.D. を所持し主体的な研究実績があるため応募資格を有すると判断しました。)
井筒 ゆみ(新潟大学、教授)
「発生過程における上皮器官形成に働く新規自己免疫システム」
角田 智詞(福井県立大学、助教)
「遺伝子応答から迫る植物防御における防御価値が異なる器官の連携」
<50万円助成>
鈴木 聡(神奈川県立生命の星・地球博物館、学芸員)
「体毛の窒素・炭素安定同位体分析に基づく中小型食肉目動物の生態的地位の定量的評価」
脇 司(東邦大学、講師)
「国内外来種のカタツムリに寄生する吸虫の由来検討と、その吸虫の蔓延状況把握に関する研究」
グスタボ サンチェズ(広島大学、助教)
「アメリカオオアカイカの特異な進化の軌跡」
花原 望(一般財団法人 沖縄美ら島財団総合研究センター、研究員)
「小型魚類イソハゼ属の多様化プロセスの解明」

*2020年度採択課題:
<100万円助成> 採択枠の増加は申請件数に依ります。
長太伸章(国立科学博物館 特定非常勤研究員)
「博物館収蔵陸貝類標本を用いたDNA解析手法の確立」
和仁良二(横浜国立大学、准教授)
「絶滅生物アンモナイト類の生活型変遷の解明」
“Ontogenetic trajectories of septal spacing and conch shape in the Late Cretaceous gaudryceratid ammonoids: implications for their post-embryonic palaeoecology” Palaeontology, vol. 65, e12587.
“Conservative ontogenetic trajectories of septal spacing during the post-embryonic stage in Cretaceous ammonoids of the subfamily Desmoceratinae” Lethaia, 2022, vol. 55, p. 1–12
野呂和嗣(大阪府立環境農林水産総合研究所、任期付研究員)
「マイクロプラスチックの極域環境汚染ポテンシャル評価」
“Photolysis of polycyclic aromatic hydrocarbons adsorbed on polyethylene microplastics” Mar Pollut Bull. 2021 Jun 2;169:112561.
羽生田岳昭(神戸大学 内海域環境教育研究センター、助教)
「南方系ホンダワラ類の分布拡大過程の解明及び系統分類学的研究」
宮崎淳一(山梨大学、教授)
「希少生物の保護と環境保全 -ゲンジボタルの集団遺伝学的解析-」
松尾(黒田)実加(北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター、特任助教)
「イルカ発音器官の周波数応答測定によるクリックスのNBHF化機構の推定」
岡本朋子(岐阜大学、助教)
「植物は隣人の花の匂いを受容し応答できるか?」
前川匠(大阪市立自然史博物館、学芸員)
「絶滅生物の古生態の解明:コノドントの食性についての考察」
“Smithian (Olenekian, Early Triassic) Conodonts from Ammonoid-Bearing Limestone Blocks at Crittenden Springs, Elko County, Nevada, USA” Paleontological Research, 25(3):201-245 (2021).
<50万円助成> 採択枠の減少は申請件数に依ります。
工藤愛弓(摂南大学、助教)
「捕食圧と性淘汰圧がヒメシュモクバエの形態・行動・生活史に及ぼす影響の検証」
“Lack of discrimination of sex and maturity of conspecifics in the copulation attempts of the male stalk-eyed fly, Sphyracephala detrahens (Diptera: Diopsidae)” Journal of Ethology January 2022
田中健太(東京理科大学、助教)
「環境調和を指向する可視光をエネルギー源とした生物活性物質の合成」
“Visible-light-induced [4 + 2] cycloaddition of pentafulvenes by organic photoredox catalysis” Org Biomol Chem. 2020 Oct 21;18(40):8074-8078.
田川一希(宮崎国際大学、講師)
「食虫植物モウセンゴケ属における花閉鎖運動の適応的意義の解明」
“Rapid flower closure of Drosera tokaiensis deters caterpillar herbivory” Biology Letters 18: 20220373

*2019年度採択課題:
<100万円助成>
大庭伸也(長崎大学、准教授)
「絶滅危惧種タガメの産卵場所選択および捕食率の場所間比較」
岡田令子 (静岡大学、講師)
「恒温動物への進化を裏付けるための両生類の低温環境に対する内分泌学的な適応機構の解明」
飯田敦夫 (京都大学、助教 > 2019年10月より名古屋大学、助教)
「グーデア科胎生魚胎仔の栄養吸収組織における高分子取り込み経路をライブイメージングにより解析する」
“Histological observation of the reproductive system in a viviparous teleost Xenotoca eiseni Rutter 1896 (Cyprinodontiformes: Goodeidae)” Anat Histol Embryol. 2021 Jan;50(1):161-168.
“Cubam receptor-mediated endocytosis in hindgut-derived pseudoplacenta of a viviparous teleost Xenotoca eiseni ” J Exp Biol. 2021 Jun 25;jeb.242613.
河野暢明 (慶應義塾大学、特任講師)
「クモ造網行動における糸の作り分け機構の分子生物学的理解」
Spidroin profiling of cribellate spiders provides insight into the evolution of spider prey capture strategies.” Sci Rep. 2020 Sep 24.
小泉敬彦 (日本大学、助手)
「絶滅危惧樹木集団における外生菌根菌の近親交配とその共生機能の解明」
<50万円助成>
片野俊也 (東京海洋大学、准教授)
「東京湾で頻発するSkeletonema赤潮の分子生物学的手法を活用した種組成解析およびそれを通じた新しい赤潮発達プロセスの提示」
秋田佳恵 (日本女子大学、助教)
「葉表皮細胞の形態形成初期における膜交通の電子顕微鏡解析」
“Ultrastructural characterization of microlipophagy induced by the interaction of vacuoles and lipid bodies around generative and sperm cells in Arabidopsis pollen. ” Protoplasma. 2020 Sep 23.
日本植物形態学会第32回総会・大会 奨励賞受賞
長井和哉 (岩手大学、技術専門職員)
「リュウキュウツミの移動追跡と遺伝的特性の解析」
“Genetic Structure in Japanese and Thai Populations of the Japanese Sparrowhawk Accipiter gularis.” Zoolog Sci. 2020 Jun
信澤岳(広島大学、助教)
「ソテツ葉の表層脂質解析から「生きた化石」の環境適合力を紐解く」
成田隆明 (千葉工業大学、助教)
「生物多様性の鍵を握る表現型可塑性の分子基盤解明を目指した新規実験モデル系の確立と研究」
漆谷博志 (会津大学短期大学部、准教授)
「軟体動物・イボニシの核内受容体遺伝子を用いた機能解析および新規内分泌機構の解明」

*2018年度採択課題:
<100万円助成>
田邉晶史(龍谷大学、博士研究員 > 2019年4月より京都大学、博士研究員 > 2019年11月より東北大学、助教)
「奄美大島の淡水魚類相の網羅的把握」
指村奈穗子(琉球大学、博士研究員)
「西表島の希少植物コニシハイノキの生育状況の把握と、近縁種との生育環境比較による種分化プロセスの推定」
浅利裕伸(帯広畜産大学、特任講師)
「奄美大島に生息する未知のコウモリ2種の分布と生態の解明」
スティアマルガ デフィン(和歌山工業高等専門学校、准教授)
「SHELL MUSEOMICS 博物館収蔵標本の貝殻を用いる自然史研究」
<50万円助成>
宇高寛子(京都大学、助教)
「在来種ヤマナメクジ種群の分類学的基盤の確立」
井上侑哉(服部植物研究所、博士研究員 > 2019年5月より広島大学、助教)
「分子情報を用いた日本産センボンゴケ科の分類学的再検討」
稗田雄三(福山大学、助教)
「カルバゾール構造を鍵とする抗酸化物質の創出」
小口太一(筑波大学、助教)
「木質バイオマスの資源価値向上を目指した植物デザインの検討」
芳田剛(東京医科歯科大学、助教)
「霊長類動物の抗ウイルスタンパク質における種間相違とそれらの進化を規定した要因」
“Vpu of a Simian Immunodeficiency Virus Isolated from Greater Spot-Nosed Monkey Antagonizes Human BST-2 via Two AxxxxxxxW Motifs.” J Virol. 2020 Jan 6;94(2).
“Simian Immunodeficiency Virus SIVgsn-99CM71 Vpu Employs Different Amino Acids To Antagonize Human and Greater Spot-Nosed Monkey BST-2” J Virol. 2022 Feb 23;96(4).
古水千尋(熊本大学、特任助教)
「コケ植物苔類の胞子体の弾子細胞:植物の運動・発生・進化の新モデル系の確立と研究」
“Insight into early diversification of leucine-rich repeat receptor-like kinases provided by the sequenced moss and hornwort genomes” Plant Molecular Biology 2021, 107(4-5):337-353
“The sequenced genomes of nonflowering land plants reveal the innovative evolutionary history of peptide signaling” Plant Cell 2021, 33(9):2915-2934

PAGETOP
Copyright © Nakatsuji Foresight Foundation All Rights Reserved.